小さなステージから

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[yes]の黄金時代      (小さなステージから)

まず、yesの黄金時代だが、「レコードコレクターズ」2015年7月号の「黄金時代のイエス」という特集記事で正確なところは載っているのでそちらをご覧いただきたい。図らずも引用になる部分が多いが、ご容赦下さい。
 イエスはジョン・アンダーソン(VO)とクリス・スクワイア(B)がサイモンとガーファンクルやバッファロー・スプリングフィールドのようなフォーク・ロックのコーラス・ワークをやりたくて始めたバンドである。
 トニー・ケイ(KBD)のオルガン・ワークが光るアルバム「the yes album(3rd album)」でイエスの黄金時代は始まるわけだが、「yours is no disgrace」という曲ではベトナム戦争をコメントし、「starship trooperのworm」という曲ではトニー・ケイの永遠と思うほど繰り返される3コードが聴ける。トニー・ケイにとってはこの曲が最高の傑作だと思う。「yessongs」でリック・ウェイクマンがライブで再演している。
そしてスティーブ・ハウ(G)が加入し、トニー・ケイからリック・ウェイクマンにキーボードが変わり、ビル・ブルフォード(DRUMS)が居て、黄金のラインナップになった訳だ。
「fragile」というアルバムがリリースされ、捨て曲が1曲も無いこの名盤!スティーブ・ハウの独特なギタープレイにリック・ウェイクマンの的確なバックアップ。イエスの看板であるクリス・スクワイアのベース・プレイ。ビル・ブルフォードの手数の多くてジャズの影響しているはずがスイングしないドラムス。リック・ウェイクマンのKBDもブルー・ノートを弾いてもちっともブルースっぽく無いKBD。白人ロックのグルーブ、ここに極まれり。「heart of sunrise」等70年代プログレの代名詞である全員一丸になってのユニゾン・プレイ。70年代の世相を映し出している。そして名曲「roundabout」が生まれる。スティーブ・ハウやリック・ウェイクマンのソロも含んだこのアルバム。いやがうえにも名盤である。
 そして「close to the edge」である。「get up i get down」の静けさから「seasons of man」のオルガンの響き渡る所、超快感である。
「yessongs」の名演の数々。エディ・オフィードというミキサーの手腕が冴えわたっていてアルバムの音源を抜き差ししていたのではないか?と言われるほどだ。
また、このライブ、ドラマーがビル・ブルフォードとアラン・ホワイトの2人が聴けるのも興味深い。
「海洋地形学の物語」については、筆者はまだ未聴なので割愛したい。
以上ざっとイエスの黄金時代を駆け足で辿ってきた訳だが、皆さん納得してもらえただろうか?リック・ウェイクマンについては追々言及したいと思っている。
 ますますイエスが好きになってもらえれば幸いである。
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